地方独立行政法人 佐賀県医療センター好生館では、待合室や診察室でsoniphyが活用されています。整形外科医長・医療情報室長 佛坂俊輔先生の医療環境に対するお考えや音へのご感想を語って頂きました。

なにか自然の摂理が隠されてるような

 soniphyに収録されているコンテンツのうち、「Hospital Lobby Music」や「分子の音」は、人間の分子の運動を音に変換したものをベースに演奏されています。特に「Hosital Lobby Music」では、間が多く取られています。

 結構、刻まないってのが大事で。間が大事なんですよね。テンポがまばらなんだけど、本当に違和感無く、いろんな音が溶け込んでくる。
 また、音符の並びが、人が作曲したらああはなってなかったと思うんです。そこになにか自然の摂理が隠されてるような。人の身体の分子が元々持ってた動きがそのまま表現されてて、だからみんな自然に、嫌じゃない。人の作為が入ってないことがすばらしい。
ー佐賀県医療センター好生館 佛坂俊輔先生

 人が意図的に作曲した音の並びとは違う、我々の身体に馴染むルールが潜んでいるのでしょう。
 佛坂先生のご指摘の通り、音が溶け込んでくるように感じ、不思議と心身が和らぐのは、このような理由があってのことなのかもしれません。

「なにか自然の摂理が隠されてるような」