サービス付き高齢者住宅「銀木犀〈薬園台〉」では、建物内外15ヶ所にsoniphyを設置頂きました。「それぞれの空間で音楽を変えることで、異なる空気感を味わってもらえていると思います。」このように話すのは、同施設の運営者であり株式会社シルバーウッド 代表取締役 下河原忠道様。『月刊シニアビジネスマーケット』より興味深いお言葉を抜粋しました。

おばあちゃんの自分史映画を見ているみたい

 私どもの施設では、入居者の方とご家族とで「自分史ノート」をつくっているのですが、「どこで生まれたの?」「初恋の人は?」などと質問する際にソニフィーによる音があると、スムーズに話が引き出せるという効果も実感しています。(中略)まるでおばあちゃんの自分史映画を見ているみたいです。こういうところにも音の効果ってあるのですね。
ー下河原忠道 様 *『月刊シニアビジネスマーケット』2015年5月号より抜粋

 下河原様によると、入居者の方がご自身の過去をお話しされる際にsoniphyを活用されているようです。発言に対する相づちとして、息をするタイミング作りとして、時に語りを導くガイドラインとしてーこのように音が話を引き出す手助けとなっているのではないかと想像します。
 思い出を振り返り、「自分史映画」を紡ぐひとときに寄り添う。ソニフィー音がその一端を担えたことは、重みのある発見です。

*「対談:高齢者の暮らしに「音」の果たす役割と可能性 最新音響技術「ソニフィー」の導入でサ高住はどう変わるか」,『月刊シニアビジネスマーケット』2015年4月号,p.70-73,綜合ユニコム株式会社.
「おばあちゃんの自分史映画を見ているみたい」