地方独立行政法人 佐賀県医療センター好生館では、待合室や診察室でsoniphyを活用されています。整形外科医 佛坂俊輔先生執筆のプロジェクト録『佐賀県医療センター好生館「癒しの音空間」プロジェクト』より、お言葉を抜粋しました。

無音の中で生命がはぐくまれるような時代があっただろうか

 病院機能評価では音響について、「病棟の静寂性が保たれている」など、どちらかというといかに音を出さないかということに重点が置かれ、「癒しの音をどのように出すか」という発想はないようだ。たしかに音には好き嫌いがあり、嫌いな音が聞こえても、その場から離れない限り音からは逃れられないので無音に越したことはないという意見もごもっともとは思う。だが、この地球上に生命が誕生して以来、果たして無音の中で生命がはぐくまれるような時代があっただろうか。どのように音を出すのかが大切なのだと思う。そして、 それを実現した井出氏による見事な音の創作と制御。これからの病院における「音」に対する考え方のパラダイムシフトの可能性を秘めた先進的な音空間作りだ。 これからは医療を環境をも含めて総合的にプロデュースするという発想が大切だと感じた。
ー地方独立行政法人 佐賀県医療センター好生館 整形外科 佛坂俊輔先生『佐賀県医療センター好生館「癒しの音空間」プロジェクト』より抜粋

「無音の中で生命がはぐくまれるような時代があっただろうか」